購入品レビュー:ビブショーツ/タイツ編
ロードバイクを趣味としている人間は、2種類に分けられる。
サイクルウェアを着ているか、着ていないかだ。
現在私は前者の人間だが、ロードバイクを始めてすぐは体操服のようなTシャツとジャージで乗っていたし、160kmビワイチだってその格好で走りきれたのだから、サイクルウェアを着ていなくたって立派なロードバイク乗りである。
そんな私がサイクルウェアを着て走るようになったのは、サイクリストはサイジャとビブを着て走らないと人権がないという風潮と海外ロードレースである。
最初の一年は、ビブとかいう乳首隠しヒモが付いた気持ち悪いものは避け、脚も露出したくなかったため、パールイズミのコールドシェイドタイツを履いていた。
228-3DR:コールド シェイド タイツ | パールイズミ(Pearl Izumi)
かなりの長い期間をコイツと過ごしたが、2年目の冬を前にして夏用ビブの限界を感じ、冬用のウェアを考え始めることになる。
1着目 Castelli Explore Velocissimo ビブタイツ (ほぼ廃版)
ロードバイク2年目ともなると、さすがにビブ付きのウェアに挑戦することを考え始める。なんかプロもビブ着てるし。ビブだけで走るわけちゃうし。
身長180cm、体重70kgと、ここだけを見ればマッズ・ピーダスンな私はLサイズを選択した。
ネイビー系の色を選んだのは少し後悔している。ファッション0点のオタク君なので、ジャージと合わせるのが難しい。
Explore Velocissimoにしたのは、単にWiggleで安くなっていたからである。Wiggle最高。Wiggleしか勝たん。
裾の部分はジッパーがついており、脱ぎ着しやすいようになっている。
裏は短めの起毛素材となっており、冬なら暑がりな私でも暑すぎることはない。
2着目 Castelli Entrata 2 Cycling bib shorts
私はマッズ・ピーダスンなのでこちらもLサイズに。
特に日焼けなどの面において脚を出すことに抵抗があったため、パールイズミのレッグカバーを購入したが、試しに脚出しのまま走ってみた時の爽快感にハマり、すっかりサイクリスト日焼けに罹患している。
肌に直接触れる製品、特に体と自転車との仲介をするビブ選びをする点で、新しくCastelliを選ぶのには勇気が必要だった。
しかし、CastelliのKiss air 2 シートパッドは個人的にとても好みだった。
素材はスベスベしていて、毛玉などが出る様子もなく、とても衛生的に感じる。
また、シートに座ったときも、柔らかすぎず最後まで弾力があり、100km程度のロングライドなら問題なくヘタることなくお尻を支えてくれる。
ただ、シートパッドの全体的な注意点として、部屋干しは避けるべきであると考える。ゆっくり乾かして表面がさらさらになっていても、指で押すと水がにじみ出てきたことがあるので、外ふわ・中しっとりのフレンチトースト状態にならないよう、外干しor浴室乾燥でサッと乾かしておくのが良いと思われる。
結局、「ビブ」は必要なのか?
ビブが付いてる方が偉そうなサイクリスト界隈だが、所詮ただの肩紐である。
ビブの必要・不必要論争について、私が思うことをいくつか述べたい。
Q.ビブはトイレに行くときに邪魔なんじゃないの?
A.ちょっと邪魔。
確かに用を足すときはジャージ類をすべて脱がねばならず、緊急の時は生命の尊厳に大きくかかわる。おなかの調子が悪い日は、ビブは着るべきではない。ていうかそもそも自転車に乗るべきではない。
Q.ビブの何がいいの?
A.個人的にビブショーツ/タイツの一番いいと思うところは、「背中が出ない」ことである。冬に背中が出ているととても寒いし、そもそも背中が出ていてはカッコ悪い。
ジャージが少しくらいずり上がっても余裕がある点がビブに変えたときのお気に入りポイントである。
また、お腹が弱い人にもおすすめである。先ほどのトイレ事情と矛盾するが、ビブは背中も出なければお腹も出ない。冬の寒いライド中、ビブがお腹も覆ってくれることで+1枚暖かく過ごすことができるし、ビブなしタイツ特有のお腹の締め付け感もない。
所詮肩紐、されど・・・
肩紐の布の値段分お高くなる悲しさはあるものの、世の中に流通しているショーツ・タイツはほとんどがビブ付きである。恥ずかしい乳首隠しヒモの存在を認めてやることで、お買い物の幅がうんと広がる。
どうせハマったらビブ付きを買うんだし、最初からビブ付きのショーツ/タイツを試してみてはどうだろうか。
以上、マッズ・ピーダスンでした。